清水エスパルスシンクタンク

清水エスパルスの試合内容以外の部分、会社の姿勢や選手監督スタッフの評価などを文化人類学的なアプローチで語る。

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2019年度戦績>
リーグ戦11176分勝ち点39得点45失点69得失点差-24

ルヴァンカップ予選敗退

天皇杯ベスト4

2019年シーズンを一言で総括すると、不満且つ大失敗だったと確信を持って言えます。

無責任に責任を取って辞めろとは言わないが、責任の所在と賞罰ははっきりさせといた方が良いと感じました。

なお、20191224日発表で大熊氏のGM就任発表があり、組織としてのけじめはつけた格好になりました。 

目標設定を「トップ5」とし、チケット代を値上げし、強化費を捻出するというサポーターに直接的な出費を強いたうえに、席割も大幅に替えてより高い席を増やしたにも係らず残留争いという結果にお世辞にもよくやったとはとても言えないです。

シーズン前の期待値は高かったのに、ドウグラス選手の不調、立田選手を中心とした3バックへの挑戦、補強した選手の不調&放出等、予想外の事態ばかりで正直どこから指摘していいのやら誤算ばかりが目立った前半戦でした。

しかしながら、ヤン監督を早々に見切り篠田監督体制により立て直しを図ってからの補強は良かったと考えています。

せっかく補強した吉本選手の負傷、ドゥトラ選手の調整不足等誤算があったにも係わらず総じて残留へ向けた手は先手を常に取っていた印象です。

来期に向けては、GKを含めてDFの補強が第一だと考えます。

もちろん、現有戦力の維持が前提ですが、対人に強いCBで昔清水エスパルスに所属していた選手で言うとボスナー選手やカルフィン・ヨン・アピン選手のような選手の獲得が望ましいです。

なお、一部報道で噂のブラジル人GKですが、外国籍GK自体は補強の選択肢として有りだと考えています。

特に清水エスパルスは現在過度のブラジル人頼みのサッカーになっているので、意思疎通の面からもむしろプラスでないかと感じました。

それと、長年競争相手が無く出場機会に恵まれている左SBに対して刺激を与える意味で、補強した方が良いかなと考えます。

中盤や前線も金銭的に余裕があれば全部補強したいですが、とにかくJ1リーグ屈指のザル守備を何とかしなければ、今年のような奇跡的な残留はドウグラス選手の出来次第となること間違いなしです。

最後に、私事ですが今期負けると本当に腸煮えくり返ってお酒が咽喉を通らないような事態が頻発しました。言うまでも無く、夏場以降のホームゲームで起きた数々の惨劇のことですが、別に嫌いでなかったチームが親の仇のように大嫌いになったりして、Jリーグの発展を阻害し、その理念を冒涜しているように感じます。
別に全勝して優勝しろとは言いません、勝負の世界なので勝敗は常に表裏一体と理解しているつもりです。

なので、負けるにしても悔しかったと思えるような抵抗は常にして欲しいと切に願います。

 


 今週末、来季J1とJ2のどちらで戦うかを賭けた決戦が行われます。
運の良いことに日本平スタジアムで戦えることに感謝しつつ、来週も日本平スタジアムへ足を運ぶことにならないよう祈ります。

 事ここに至っては、対戦相手のこと等些末なことで清水エスパルスの選手全員が11で絶対負けない強い気持ちを持ち、自らの未来を自分自身の手で切り開くという信念を胸に闘ってくれることを切に願います。

 勝敗は兵家の常であり、長いリーグ戦の内のたった1/34です。
がしかし、どんな相手、どんな状況であっても勝つ側というのは常に相手より良い準備が出来た方であり、127日午後2時に向けてクラブ、チーム、その他清水エスパルスの勝利を願う全ての人が出来る限り準備を積み重ねていくしかないと考えます。

 まあ、綺麗な文章は意図が伝わりにくいので要約すると、「沢山泥団子を用意してサガン鳥栖にぶつけてやろう!」ってことです。

 

 

平たく言えば、「J2降格」するとどうなるかについて、2016年の感想等を論じます。

 

○観客動員数は目に見えて落ちました。

 ただ、野次罵声が無くなり、本当にワンチームになった感じでした。

 また、アウェーゴール裏の動員は散々でした。

※でもわざわざ日本平スタジアムまで足を運ぶ人はやはり気合いが違うなと思いました。

○売上は上がりました。

 連日のようにスポンサー締結、増額のお知らせが公式HPで発表されました。

 これが一番の驚きで、降格した際にスポンサーは四散するのではないかと考えていました。

○結構勝てる試合が多く楽しめた反面、負けた時の怒りは倍増しました。

 全体的にミスが多く、カウンターの機会が多かった。

 また、チームの色が様々で、J1より多様性があり、相性というか順位関係なしに負けたり苦戦する時はコロリと負けるのに唖然としました。

○ラストスパートには感動しました。

 私は、松本山雅FCに負けた際に、「残り9試合勝てば逆転できる。」と言っていました。

それは、単なる強がりで、本音は3位狙いだなと切り替えていましたが、小林監督には

勝算があったので、昇格請負人との異名は本当だったと感動しました。

 

こうして振り返ると、意外と良い想いをした印象ですが、一年でJ1昇格を成し遂げたから言えることで、これが2年、3年とずるずる行くとJ2定着パターンも十分考えられました。

 

鑑みるに、今週末の試合はとても重要になります。

残り3試合の対戦相手で唯一の中位グループであり監督の契約更新も発表されたため、来季に向けた編成も意識して戦う可能性があるからです。

そして、こちらの事情で言うと降格争いの渦中にあるうえ、最終節が直接対決となる公算が高いため、その前に勝ち点を積み有利な状況を作って臨む必要があるからです。

 

チケット代値上げだけでなく、来季の席割で安い席は減る傾向にあるため、少しでも明るい材料を提供する意味で、ぜひとも勝って欲しいです。

 

U-18代表から「クラブの諸事情」によりチームと合流したことから、今日行われる静岡ダービーへのベンチ入り、または先発すら可能性がゼロでは無いと考えます。

クラブの対応が、高校生当時の石毛選手並の期待値の高さに正直驚きました。
そもそも天皇杯準々決勝の(アウェー)ヤマハスタジアムで途中交代とはいえ試合に出たことから、相当期待されていると分かりました。
また、その試合で最初はジュビロ磐田の寄せに苦しんでいましたが、運動量の落ちた終盤に見事なボールキープにより同点ゴールの起点になったことから、十分戦力としてカウントできると感じました。

常々、清水エスパルスのリーグ優勝、黄金時代を築くためには、ユース出身の生え抜き選手の活躍は必要不可欠と考えていたので、川本選手には今回の静岡ダービーで活躍して欲しいです。
試合前々日に呼び戻したのは、日本平スタジアムで行った報道陣完全シャットアウト練習に参加させることで、セットプレーの確認など行ったと考えます。
まあ、静岡ダービーに勝利しないことには、日本代表よりクラブの事情を優先させた意味が無いため、是が非でも勝って欲しいです。

J1からJ2へとカテゴリーを替えるクラブが毎年3クラブ(昨年は2クラブ)あります。
過去の歴史からJ2へ行く理由は概ね3つです。

①クラブの規模が小さく戦力を維持できない。
②世代交代の失敗による戦力低下。
③お家騒動等チームが空中分解する。

①はどうしようもない話で、よくあるパターンとしては大活躍したFW(その他中心選手)を引き抜かれ戦力低下から降格する事例はよくあります。
②長く黄金時代を謳歌したクラブや、Jリーグで広く知られるような看板選手の所属するクラブで、若手有望株や中堅どころが活躍の場を求めて移籍、結果的に戦力が低下するというパターンです。
③これが世に言うビックリ枠で、上位進出も夢じゃない戦力を有しながら、監督VS主力選手、クラブVS監督、選手VS選手等様々な対立が巻き起こり、時にサポーターまで参戦することで収拾がつかなくなり大炎上の末落ちるというパターンです。

清水エスパルスは、過去に一度J2へカテゴリーを替えたことがあります。
上の事例で言うと、③と言いたいところですが、どちらかと言うと②に近い③と考えます。
もちろん、監督VS主力選手の対立はあったのですが、前年途中までの長期政権による弊害で中堅どころが活躍の場を求めて移籍し十分戦力が低下しており、薄くなった戦力をさらに対立で消耗した結果と認識しています。
J2から初めてJ1へ上がってきたクラブならまだしも、何年もJ1を戦ってきたクラブは、①で降格することはまずないです。
しかし、②や③は常にどのクラブにも身近な存在であることを忘れてはいけません。
J2へ降格したチームをデスる人とかいますが、人を呪わば穴二つということわざを胸に刻んでもらいたいです。


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