清水エスパルスシンクタンク

清水エスパルスの試合内容以外の部分、会社の姿勢や選手監督スタッフの評価などを文化人類学的なアプローチで語る。

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2018年J2リーグ得点王24点大前元紀(大宮アルディージャ)

大前選手の名前を知ったのは清水エスパルス加入前の2008年正月で、静岡県勢として超久々に冬の選手権決勝戦まで勝ち進んだ藤枝東を完膚なきまでに叩いた流経大柏高校のエースとしてでした。
清水エスパルス加入後は、最初試合にでることができなかったのですが、2010年シーズンを持って終了した長谷川政権と長谷川チルドレンの大脱走により、彼はチャンスを掴みました。
※その当時、何かのインタビューで彼は、「FWとして出場するチャンスが巡ってきた。」と心強いコメントをしていました。
 

その後、ゴトビ政権下で頭角を現しコンスタントに得点を重ね清水エスパルスのエースとして成長していきました。
※途中ドイツ移籍もあったけど、その件は目をつぶる。
2014年〜2015年の大混乱期も、彼はチームを支え何とかしようと攻守に渡りピッチを駆け回っていました。
※この厳しい時にユース出身者が次々と移籍した事実を忘れることはない。
2016年、大怪我によりシーズン半分位(26試合出場)しか出場していないのに、18得点と活躍をしてチームのJ1に貢献をしました。
 

2017年より清水から遠く大宮へ移籍してしまいましたが、それはあくまで清水が大前選手に対して大金を投資するつもりが無かったと私は解釈しています。
※金子選手、北川選手の成長と鄭大世選手の活躍により、相対的に大前選手の評価が下がったからだと感じています。
クラブと選手の関係は契約が全てであり、10番は移籍NGというルールは無いと思う次第です。
 

ただ、大前選手の活躍を心から喜べないのは、このままプレーオフも勝ち上がると大宮アルディージャがJ1に一年で復帰するということになるためです。
今年のような激戦は心臓に悪いため、可能であれば事業規模の一番小さいクラブがJ1昇格することが好ましいです。
 

久しぶりに(元)清水エスパルスの選手が活躍したニュースに触れて、当時の思い出を振り返りさせてもらいました。
改めまして、大前選手2018年度J2得点王、おめでとうございます。
 


 まずは、鹿島アントラーズに関わる全ての人々に対して、本当に心からおめでとうと言いたいです。
AFCチャンピオンズリーグ優勝おめでとうございます。
日本からアジア、そして世界を舞台に戦えるクラブは世界で数えるほどしかありません。
偉大な業績として、歴史に名を刻んだことは間違いありません。
今回の優勝関連の記事等見ていると、鹿島アントラーズというクラブの特徴を体現したことで優勝を成し得たことが良く解ったので、後学のために記事にまとめようと考えました。

 
1)クラブはタイトルを獲ることで成長するという考え方。
私の考えでは、5億円の移籍オファーが着たら選手を売ることがクラブ経営としての正しい姿勢だと信じていました。
しかし、鹿島アントラーズは今年夏の移籍で昌子選手に対して、クラブとして(タイトル獲得に)必要なので残って欲しいと説得しました。
(優勝賞金より高額な)一時所得に目が眩まず、タイトルを獲るという目標から逆算して必要な人材を確保するという考え方に感銘を受けました。

 
2)リーダーは居ても王様はいないチーム。
チームに根付く献身の姿勢は、敵ながら本当にスゴイと感じました。
並みのチームなら、助っ人外国人、ベテラン、生意気な若手等、守備をサボったるなどチームプレーに徹することができない選手もいる中で、鹿島アントラーズの選手は必ずボールを追いかけ、敵から奪うためのプレスを諦めませんでした。
※特にアウェー準決勝の逆転勝利は鳥肌が立ちました。
また、他クラブだと優遇されがちなベテラン選手に対しても、フラットに戦力として評価している姿勢もなかなかできるものではないと考えます。

 
3)鹿島アントラーズのユニフォームを着て試合に出るという意味。
勝つためならルールの許す範囲で何でもやる姿勢を実行できるクラブはそうは無いです。
例えば、ACL決勝戦の第二試合アウェーで、鹿島アントラーズはひたすらボールを敵陣内に返し続けました。
ホームで2−0の勝利を収めているため、引き分けなら優勝できるという状況を活かした戦術です。
また、ACL決勝トーナメントで連戦が続く中、鹿島アントラーズはセレッソ大阪戦と柏レイソル戦の2回、主力全員入れ替えという荒業を仕掛けました。
主力を数人休ませるとか中途半端な采配をせず、ACLを目標にしているという強い意思表示をしました。
クラブとして、タイトルという結果を残すために何ができて何を捨てることが許されるかを、現場だけでなくクラブ全体で共有しているからこそ、このような戦術が使えるのだと考えます。
※その2試合とも入れ替わった控え組の活躍は予想外でさらに驚かされました。

 

<まとめ>
良い選手、良い監督を集めることで結果が残せることもあると考えます。
しかし、鹿島アントラーズはそういうミクロな視点でチームを組み立てておらず、クラブとしての目標(タイトル獲得)から逆算してチームを組み立てていることが、今回ACLという大きなタイトルを獲ったことで鮮明に浮かび上がったように見えたため、このような記事に起こすことができました。

 

サッカーというポーツはミスの数を競うスポーツなので、100%ミスが起きないということは無いと思っています。
※風間さんは90分間ボールを保持することを理想としていますけど…。
したがって、タイトル獲得を目標としてチームを組み立てるリスクは本当に大きいと考えます。
こういう攻めたクラブ経営がなぜできるのか、その辺りの理由が分かれば二匹目の泥鰌ならぬ「二匹目の鹿島」になれる可能性はあります。

 

最後に、清水エスパルスは鹿島アントラーズのような哲学でクラブを経営した場合、すぐに瓦解すると私は考えます。
その理由を端的に言うと、清水エスパルスは試合内容に対する拘りが強すぎるためです。
※その拘りは清水エスパルスの良さであるとも言い換えられますが、この場合やり方が向かないと考えます。

 

2018年11月10日、名古屋グランパスとの直接対決を制し、降格圏との勝ち点差を10としたことで、2018年シーズンのJ1残留を決めました。

ここ数年シーズン終盤は、残留&昇格でドキドキすることばかりでした。
しかし、今シーズンはあと2節で勝ち点6積むことができれば、理論上は3位まで上がることができるという夢のような状況です。
まだ全ての日程が終わっていないですが、一先ずホッとしました。

来シーズンに向けて、あと2試合ありますので少しでも良い方向へ進むことを祈っています。
とにもかくにも、よかったよかった。

11/10(土)名古屋グランパス戦 チケット全席種完売のお知らせ
11月10日(土)に開催されるホームゲームのチケットが完売しましたので、お知らせいたします。
これにより、一般販売・当日券の販売はいたしませんので、併せてご案内いたします。
なお、当日券販売およびランクアップのお取り扱いもございませんので、予めご了承ください。
※「小中高」から「大人」へのランクアップもお取り扱いいたしません。
~清水エスパルス公式HPより抜粋~

前節退席処分となったヤン監督は、不在のため(一部無線で指示するとの情報あり)篠田コーチの初采配となります。
FC東京での監督経験もあるので多分大丈夫だと考えますが、指揮官不在がどのような影響を及ぼすか期待と不安が半々といったところです。
それと、今週発表されたA代表&U21代表でそれぞれ北川選手&立田選手が選出されました。
代表入りを目指す野心のある選手がいれば奮起すると思いますし、選ばれた二人は恥ずかしいプレーはしないと信じています。
そして、最後に今期引退を表明した兵働選手のためにも、頑張って欲しいです。

舞台は整いましたので、あとは勝つだけです。

兵働昭弘選手 現役引退のお知らせ

【兵働昭弘選手コメント】
『私、兵働昭弘は、今シーズン限りで引退することを決断いたしました。たくさん笑って、たくさん喜んで、たくさん悔しがって、時には泣いたサッカー人生。14年間プレーできたことを嬉しく思い、誇りに思います。充実感に満ち溢れた、幸せな現役生活でした。
清水エスパルス、柏レイソル、ジェフ千葉、大分トリニータ、水戸ホーリーホック、ヴァンフォーレ甲府と、たくさんのチームにお世話になりました。そこでのプレー、出会い、交流は私を成長させてくれ、財産になり、最高の宝物になりました。各チームのスポンサー様、チーム関係者の皆様、友人、ファン・サポーターの皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。
現役をスタートさせ、7年間在籍した清水エスパルスで引退することができて、今、本当に幸せです。皆さんに支えられ、ここまで来ることができました。ありがとうございました。チームメイトと共に、目標に向かって戦った時間は最高の時間でした。素敵な仲間と共に過ごした日々は、一生忘れることはありません。そして、自分の決断を尊重してくれ、一番近くで常に寄り添ってくれた家族にも感謝の気持ちでいっぱいです。
2005年にキャリアをスタートさせてから、鳥肌が立つような素晴らしい試合を経験したり、満員のスタジアムでゴールを決めたり、リーグ優勝を経験したり、良い経験をたくさんしました。その反面、病気、ケガをして離脱したり、降格を経験したり、仲間との別れもあり、辛い経験もたくさんしました。その度に、皆さんに励まされ、勇気づけられ、ピッチに戻ることができました。皆さんの存在が、何度も私を奮い立たせてくれました。人に恵まれ、人に支えられた最高の現役生活でした。全ての時間、経験が特別で、夢のようでした。夢のような楽しい時間に終止符をうち、来年から新しいチャレンジをしていきたいと思います。本当にありがとうございました』
~清水エスパルス公式HPより抜粋~

キャプテンと言えば、私の中ではこの人のことを指します。

また、「清水の光」と言えば、私の中ではこの人のことを指します。

2010年シーズンの移籍から、8年に渡る長い旅の末清水エスパルスに復帰してきた兵働選手ですが、今シーズンの入団時点で清水エスパルスでの引退→フロント入りまで既定路線だったとはいえ、やはり発表されてみると寂しいものです。

タイトルを取れなかったとはいえ、長谷川政権下の6年は清水エスパルス史上最も華のある時代だったと考えています。

それは、地元出身のサッカーエリートで清水エスパルスの元中心選手が監督として崩壊寸前だったチームを救うために(火中の栗を拾うために)還ってきたという物語性と、2005年入団の兵働選手を中心とした選手達の成長(世代交代)をスタジアムに訪れる観客が共に体感できたところにあると感じています。

兵働選手には、あの時代を知る者として、今後も清水エスパルスというクラブに関わって頂ければと私は思う次第です。

とにもかくにも、兵働選手長い間お疲れ様でした。

そして、セカンドキャリアの成功をお祈りします。

最後にこれは蛇足ですが、私は去年の杉山浩太(現株式会社エスパルス社員)の引退セレモニーを忘れていません。

清水エスパルスの選手は「記念」とか「決勝」とか普段と違う位置づけの試合になると力を発揮できない傾向にあるので、今回は北川選手の悔し涙とならないことを切に願います。


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