清水エスパルスシンクタンク

清水エスパルスの試合内容以外の部分、会社の姿勢や選手監督スタッフの評価などを文化人類学的なアプローチで語る。

タグ:静岡ダービー

結果が分かっていても面白かった。

 

<試合の所感>

ボール回しのテンポは遅いが、パスが足元に収まっており、アバウトなボールが少ない。

展開がダイナミックでロングボールを蹴り込むシーンが多かった。

ミスが少ない。しかも、その少ないミスをお互いに見逃さない。

球際の厳しさは今より厳しい。

お世辞ではなく、市川選手の攻め上がりは脅威。

逆にアレックス選手はあんなもんじゃない、ジュビロ磐田の戦術は見事。

 

<個人的な感想>

みんな若い。

昔沢登さんがゴトビさんを批判した理由がよく分かる。

このチームはサイド攻撃が長所だけど、沢登選手やサントス選手にボールが渡ると久保山選手か安永選手が下りてきてパスを受ける。つまり、敵がサイドに寄ると真ん中を効果的に使うということで戦術の幅がある。

ゴトビさんは、FWが下りてくることを嫌った。

それは、サイドから攻撃するなら当然FWは真ん中にいるべきという基本に忠実な考えだけど、理論先行であり沢登さんは実体験に基づき意見を述べている。

両者は折り合いが悪かったと考えるが、それは目指す部分が似ていたのに、思考方法が違ったためなのだと感じた。

ジュビロ磐田は当時控えも含めて日本人で構成されていたのに驚いた。

全盛期なので代表クラスの選手が沢山いる位の認識はあったが、まさか外国籍選手を使っていなかったとは思わなかった。

まあ、中山選手&高原選手を超えるFW呼ぶとかどれだけ費用掛かるのか想像つかないですけどね。

 

<まとめ>

結果的に栄冠はジュビロ磐田に転がっていったけど、両チームとも完成されており静岡贔屓目線が無くても良い試合だった。

そして、この凛として張りつめた空気感、緊張感が静岡ダービーなのだと感じました。

いつの日か、またジュビロ磐田と優勝を懸けた決戦をしたい。

U-18代表から「クラブの諸事情」によりチームと合流したことから、今日行われる静岡ダービーへのベンチ入り、または先発すら可能性がゼロでは無いと考えます。

クラブの対応が、高校生当時の石毛選手並の期待値の高さに正直驚きました。
そもそも天皇杯準々決勝の(アウェー)ヤマハスタジアムで途中交代とはいえ試合に出たことから、相当期待されていると分かりました。
また、その試合で最初はジュビロ磐田の寄せに苦しんでいましたが、運動量の落ちた終盤に見事なボールキープにより同点ゴールの起点になったことから、十分戦力としてカウントできると感じました。

常々、清水エスパルスのリーグ優勝、黄金時代を築くためには、ユース出身の生え抜き選手の活躍は必要不可欠と考えていたので、川本選手には今回の静岡ダービーで活躍して欲しいです。
試合前々日に呼び戻したのは、日本平スタジアムで行った報道陣完全シャットアウト練習に参加させることで、セットプレーの確認など行ったと考えます。
まあ、静岡ダービーに勝利しないことには、日本代表よりクラブの事情を優先させた意味が無いため、是が非でも勝って欲しいです。

清水エスパルスとジュビロ磐田の決戦が今週末に行われます。
50回を記念する今回は、圧倒的最下位のジュビロ磐田が勝ち点差3で降格圏ギリギリに踏ん張る清水エスパルスを、降格圏に落としてやろうという構図(逆に清水エスパルスはジュビロ磐田から勝ち点3を奪い降格圏から脱出を目論む)から、裏天王山と呼ぶに相応しい残念且つ盛り上がる戦いになりそうです。

個人的には、お互いにJ1に踏み止まり毎年この祭りを行うのが良いと考えていますが、今回はそういう邪念を捨て結果に拘る必要があります。

理由は、ホーム最終戦(VSサガン鳥栖)まで残留できない公算が高いと考えているためです。
今年の下位チームは、ジュビロ磐田を除きどのチームも好不調が激しく、勝ち点が計算できません。
現在17位の松本山雅FCは引き分け上等で勝ち点を積む可能性が高いですし、現在16位の湘南ベルマーレも監督問題をクリアしたことで再度結束する可能性は否定できません。

そして、勝ち点35で並ぶ仲良しグループの皆さんも個々の事情はありますが、決してJ1で戦えないほど戦力不足ではなく、むしろ歯車が噛み合えば上位進出しても不思議でないチームばかりです。
つまり、静岡ダービーでジュビロ磐田に引導を渡すと息巻いている人々も多いですが、本当は清水エスパルスの方も相当ヤバい状況にあると理解するべきです。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」と孫子の兵法にありますが、ジュビロ磐田の惨状に目がいくあまり自分達の現状を忘れていないか心配です。
週末は全座席完売満員のホームになる予定なので、気持ちで負けなければ必ずチャンスは生まれます。
あとは選手を信じるしか道はありません。


本日の大勝により、清水J1磐田J2とのコメントを散見するが、それは大きな過ちであると主張したい。
もちろん、常に清水が勝利を掴み敵であるジュビロ磐田が負けていることが理想であることは前提ではある。
しかし、ライバルの存在は常に己を高める原動力になる。

光りある所に必ず影があるように、清水と磐田は常にお互いを意識し合うような関係でありたい。
今日は名波さんのおかげか、はたまたチームの現状を憂いてか、ジュビロサポも大挙して日本平に押しかけ、コレオまでやってくれたことからも、熱い静岡ダービーを実現できたと考える。

とは言え、本当に勝って良かった。
ダービーは勝つことのみが求められるけど、正直ここまで圧倒しての勝利は予想していなかった。
歴史に残る大勝利だったと記録したい。

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