清水エスパルスシンクタンク

清水エスパルスの試合内容以外の部分、会社の姿勢や選手監督スタッフの評価などを文化人類学的なアプローチで語る。

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エスパルスホームゲーム特別チケット

『プレミアム水曜ナイト Aゾーン3試合パックチケット』について

https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/39513/

 

水曜日の観客動員は、どこのチームでも伸び悩むもので、正直日本平だと5,000人も入れば合格レベルと言えます。

 

そんな水曜開催の試合を盛り上げるためのイベントとして、4月に開催した三試合(札幌、長崎、甲府)のチケットを5,000円で特別販売し、さらに全部観戦できた方に、タオルマフラーをプレゼントするという企画は、満員でも1,000人でも興行の手間はいっしょなので、とても良い取り組みだと感じました。

 

今回、参加してみてスタジアムに行く楽しみが増えたのと同時に、水曜の夜だしテレビ静岡で放送するからテレビ観戦にしようと思わなかったり、たとえ雨が降りそうな天気予報でもあと一回なら行こうかなと考える人が、ライト層のお客さんならなお多いと考えます。

そのような当落線上の悩んでいる人の背中を押すという意味でも、とても有意義な取り組みだったと考えます。

 

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週末の静岡ダービーで勝ち点1しか獲れなかったけど、昨年の惨敗から比べるとかなり手ごたえを感じている人が多いのではないかと考えます。

しかし、明日水曜日のV・ファーレン長崎をして楽勝ムード、具体的には「当然勝つっしょ♪」とか「J1昇格チームが相手だから…」とか「リーグ戦未勝利チームだから楽勝」等という意見を見聞きすると油断大敵だなと感じる次第です。

そもそも、2016年やっとこさ2位でJ1昇格を掴み取った清水と違い、ホーム最終節で早々とJ1昇格を決めた長崎の方がチームとしての完成度は高いと考えて然るべきです。

もちろん、クラブの規模や選手の経験等客観的な数字で清水の方が上回っているという情報は正しいです。
しかし、油断やおごりがあっては足元をすくわれること間違いありません。
松本山雅にシーズンダブル喰らってJ2に落ちた過去を忘れてはいけません。
反町さんは、アルウィンの芝生の貼り替え時期を遅らせて清水対策をしました。
高木監督がただ負けに来るとは思わない方が良いです。

油断なく、90分闘えば結果は自ずとついてくるはずです。
テレビ中継もありますが、水曜日はちょっと早く仕事を終えて日本平へ行くのがお勧めです☆☆☆

 

 清水エスパルスが優勝すると仮定して、その場合どのようなパターンが想定されるかを分類してみました。

 

パターン1「助っ人外国人が大当たり。」

近年だと「柏レイソルの2011年」における、レアンドロ・ドミンゲス選手とジョルジ・ワグネル選手の活躍が、このパターンに当たります。

清水エスパルスも年間通じて30点獲るFW2人くらい補強できれば、優勝できると思います。※マルキーニョスとアラウージョを2トップで使うようなイメージ。

 

 

パターン2「自前の戦力が成長し、戦術的な熟練期を迎える。」

広島パターンと呼ぶべきか、2008年~2017年までの約10年間を2人の指揮官によるほぼ同じ戦術で戦った広島が成し遂げた奇跡の再現を狙うパターンです。

川崎フロンターレも、風間さんの哲学に現実的な守備の要素を加えて優勝したので、このパターンかなと考えます。

清水サポの我慢の限界、沸点の高さと相談ですが、大榎さんの末路を考えると清水向きでないと考えます。

 

 

パターン3「監督力で結束、チーム一丸となる。」

ガンバ大阪の長谷川監督、鹿島アントラーズの石井監督はこのパターン。

特に正直危ないと思っていたアントラーズを再生させた石井監督の手腕はすごいと思った、逆に長谷川さんはあれくらいできる人だと思っていたのでそこまでの感慨はなかった。

ちょっと話が逸れるけど、ジュビロ磐田の名波監督がこれに近いと思っている。

清水に当てはめると、今後ユース出身の選手が昇格し、齋藤さんがフロント入りするタイミングで、久保山さん平岡さんあたりが監督になると良いかなと思います。

 

 

パターン4「私の考える理想」

パターン1~3は、どれも優勝することのできるスタイルですが、どのやり方も一長一短で、常にチーム崩壊のリスクを伴います。

例えば、パターン1では、移籍による選手(監督)の引き抜きという脅威が付き纏います。

パターン2も、選手の高齢化により戦力低下は避けられません。

もっとも警戒すべきはパターン3で、監督に対するカリスマ性はクラブ軽視と紙一重です。

 

したがって、強いクラブを創るには、「選手」「監督」を市場価格という評価軸で管理し、0円移籍でない金銭のやり取りを伴う血の入れ替えを定期的に行い、常にクラブの規模を大きく保ち、市場を活用して敵の戦力を落とし味方の戦力を増やすことが清水を常勝軍団にする最短ルートではないかと考えます。

「戦術は戦略に従属し、戦略は政治に、政治は経済に従属する。」ということで、清水が優勝するために一番必要なモノは金という至って現実的で夢の無い結論に達しました。

 

最後に、なぜこんな夢の無い話しを書いたかと言うと、昨今の0円移籍による戦力の低下は、クラブに対する愛情の欠如によるとは思えません。※横浜の10番や大宮へ行った10番のこと。

多分、素人には分かりにくい契約に関する代理人とクラブとの駆け引きがあるのだと思っています。

今後、Jリーグは意識的に格差を生むような運営をしていくと言われています。

なので、クラブはお金をいかにかき集められるか、クラブの資産である選手を有効に活用できるかが大切になると考えます。

 

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