清水エスパルスシンクタンク

清水エスパルスの試合内容以外の部分、会社の姿勢や選手監督スタッフの評価などを文化人類学的なアプローチで語る。

カテゴリ: 2018年度

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。


第一幕(2018年シーズン振り返り)
リーグ戦8位
勝点49(14勝7分13敗)
Jリーグ杯
予選敗退
天皇杯
3回戦敗退
数字で判断すると一桁順位は2013年シーズン以来であり、久しぶりにJ1残留レースとは無縁でシーズンを終えることができました。
布陣は4-4-2で、バイタルエリアを固めサイドでボールを奪い素早いカウンターにより攻める戦い方でした。

2018年シーズンは監督交代という荒療治により不安と期待が半々という状態からのスタートでしたが、結果的に上々の結果だったと考えます。
しかし、カップ戦を犠牲にしてクラブの目標である一桁順位を達成したとも言い換えられ、連戦になると調子を崩し連敗し、日程に余裕があると快進撃をするという状態でした。

そして、監督が変わるとチームはガラッとやり方が変わるのが、清水エスパルスの良いところでもあり悪いところですが、ヤン監督のやり方は休日を多く設けるというスタイルでした。
今までは大体土曜日試合、日曜調整、月曜休み、火曜日~木曜日練習、金曜日練習&移動という周期でした。
しかし、ヤン監督は火曜日~金曜日の間に休みを入れ、長期休暇も多用しました。
結果的に、夏場の厳しい試合でも後半の運動量が落ちなかったことから優れた管理方法だったと考えます。

カップ戦を含めた過密日程対応が課題として残りましたが、チームとしての目標は達成したシーズンだったと言えます。

第二幕(2019年シーズン目標)
社長のお言葉通りなら、優勝の二文字しかないです。
ただし、リーグ戦で優勝するのか、カップ戦優勝+リーグ戦一桁順位なのかは分かりません。
個人的には、リーグ戦5位以内とカップ戦ベスト4以上なら飛躍したと思っても良いかなと考えます。
どちらにしても、2018年シーズンと同等では失敗だと思います。

第三幕(2019年背番号妄想)
まだ暫定ですが、仮ということで。
私の中で、清水エスパルスの10番は「チームの顔」と思っているため、巷で話題の10番移籍するな問題や10番の欠番運動に対して、成長著しいチームのエースを充てることにしました。
もちろん、世間一般で言うところの10番像とは全然違うけど、大前選手もFWなので目をつぶることにしました。


1西部洋平
2立田悠悟(CBで勝負する年なので28番より変更)  
3ファン・ソッコ
4エウシーニョ(来るか来ないか期待の外国人助っ人SB)
5鎌田翔雅
6竹内涼
7六平光成
8石毛秀樹(期待の表れ、活躍して欲しい。)
9鄭大世
10北川航也(色々考えたけど、欠番ではなくエースが背負うことになると踏んだ。)
11ドウグラス(期待しています)
12サポーター
13六反勇治
14水谷拓磨(期待の前倒し、頑張ってほしい)
15飯田貴敬(昔、足元が下手でも愛されたSBが居てだな…)
16西村恭史(5年後を見据えると一番成長を期待する選手の一人)
17河井陽介
18 中村 慶太 (忘れてすみません、4月に対戦した時の日本平でのプレーは覚えています。)
19金子翔太(そろそろ、30番は後輩に譲ってあげてください。)
20クリスラン(悩んだけど、残ってくれると期待している。)
21梅田透吾
22西澤健太(忘れてすみません、活躍を期待します。)
23平墳迅(意外と重い背番号だけど、頑張ってほしい。)
24増田誓志※稼働率から背番号は変わらないと踏んだ。
25松原后
26二見宏志※稼働率から背番号は変わらないと踏んだ。
27伊藤研太(飯田選手の次だと思っている)
28滝裕太(もしかしたら武者修行かもしれない)
29 高木和徹(初心に帰って精進ください。)
30髙橋大悟(君にとっての憧れの背番号だったよね)
34呉少聰(まだ新人と思っている。)

GK 

1西部洋平(38歳)大ベテランは切らない、背中で語る。

13六反勇治(31歳) 守護神。

31 新井栄聡(23歳) 1年目はこんなもん。

43 植草裕樹(36歳) お疲れ様でした。

 

DF

 3 ファン・ソッコ(29歳) 私個人的には一番活躍したと感じている、DFリーダーとしてチームの骨格だった。

4フレイレ(29歳) 小林監督の指導は水が合わなかったらしい、お疲れ様でした。

5鎌田翔雅(29歳) 期待はしている、でもそろそろ危ない。

25松原后(22歳) 精神的な成長を試合ごと感じた。

26二見宏志(26歳) 契約更新できるか微妙。

27飯田貴敬(24歳) ヤン監督の期待に応えて欲しい。

28立田悠悟(20歳) 右SBで学んだことを活かしてほしい。

35伊藤研太(19歳) ルーキーイヤーとはこんなもの。

MF

 6竹内涼(27歳)キャプテン、一年間お世話になりました。

7六平光成(27歳) 期待はしているけど、そろそろ出場機会を求めて出て行く可能性がある。

10白崎凌兵(25歳) 背番号に負けなかった。

15兵働昭弘(36歳) お疲れ様でした、既定路線とは言え寂しいものです。

17 河井陽介(29歳) 結婚おめでとうございます、ようすけサッカーうまいね。

24増田誓志(33歳) 残念だけど、今の清水の中盤には厳しい。

29石毛秀樹(24歳) 今年一番(良い意味で)期待を裏切ったと思う、岡山で魔改造されて別人になった。

32水谷拓磨(22歳)シーズン終盤で使われた意味分かるよね。

34滝裕太(19歳) 諸先輩方の背中を見て精進してください。

36西村恭史(19歳) 良かった、ルーキーとは思えなかった。

 

FW

  9鄭大世(34歳) ここぞという時は流石と思ったけど、一年通してコンディション悪かった。

11 村田和哉(30歳) あのキレキレの村田を返してくれ。

18長谷川悠(31歳) お疲れ様でした、本当に期待していました。

19ミッチェル・デューク(27歳) お疲れ様でした、走るオーストラリア人。

20 クリスラン(26歳) 期待通りの活躍で、怪我さえなければと思いました。

23 北川航也(22歳) 期待通りに結果を残しました、もうエースと呼んで差し障りないでしょう。

30 金子翔太(23歳) 去年より体がキレていました、年齢からするとピークと言っていいでしょう。

33 平墳迅(19歳) 期待外れ、評判通りならもっとできるはず。

37 髙橋大悟(19歳) ルーキーイヤーならしかたない。

49 ドウグラス(30歳)清水をJ1残留に導いた神として称えられる。

 

 

GK

高木和徹(23歳)武者修行にならなかった、正直期待外れ。

DF

呉少聰(18歳)データ無し、全てが未知数。

清水航平(29歳) 清水の水というよりヤン監督と合わないとしか思えない。

MF

宮本航汰(22歳) 大木さん、もう一年鍛えてやってください。

枝村匠馬(32歳) 私の中ではJ2降格の戦犯の一人だと思っている。

楠神順平(31歳)  ドリブラーが活きるチームではなかった。

 

 

番外編

左伴繁雄(63歳)進退を掛けたチケット代値上げの件は優勝するための布石と考えている。

久米一正(63歳)お疲れ様でした、優勝するための下地はできたと思ってます。

大榎克己(53歳)お願いだから無理しないでください、久米さんの意思を継ぐとか言わないでください。

ヤン ヨンソン(58歳)ミラクル、ヤン!魔術師ヤン!!と呼ぶに相応しい成績だった。

 

J1順位表(17年度営業収入)
1
)川崎フロンターレ51.23億円)
2)サンフレッチェ広島34.24億円)
3)鹿島アントラーズ52.28億円)
4)コンサドーレ札幌26.76億円)
5)浦和レッズ79.71億円)
6FC東京45.88億円)
7)セレッソ大阪39.76億円)
8)清水エスパルス40.10億円)
9)ガンバ大阪49.66億円)
10)ヴィッセル神戸52.37億円)
11)ベガルタ仙台27.09億円)
12)横浜F・マリノス47.65億円)
13)湘南ベルマーレ15.66億円)
14)サガン鳥栖33.50億円)
15)名古屋グランパス45.94億円)
16)ジュビロ磐田38.28億円)
17)柏レイソル34.54億円)
18V・ファーレン長崎11.20億円)

こうして数字を並べると、清水エスパルスの躍進は経営規模的に順当という結論に達しました。

もちろん、監督の手腕と若手の成長、そして助っ人外国人の活躍という現場の頑張りあってこそですが、効率の良い経営資源の活用が実を結んだ結果と言えます。

個人的なことですが、ボーナスも少なくお給金が飛躍的上昇する要素も全くない中で、来年度のチケット代値上げは懐にとても痛いです。

しかしながら、経営的にJ1の頂きやアジア進出を目指すなら、最低限50億円は欲しいと思う気持ちも、このような客観的な数字で確認できるとはっきり解ります。

残念ですが、清水エスパルスに対してもう少し投資すべきという判断をせざるを得ないです。

 



清水vs神戸 なぜ後半アディショナルタイムは18分を超えたのか?原博実&上川徹がJリーグの気になるジャッジを徹底解説!【Jリーグジャッジ「リプレイ」#10】



今年から始まった取り組みですが、正直私の中では今まで様子見程度でした。

しかし、腸煮えくり返るような不可解なジャッジだった神戸戦を、腑に落ちる形で解説して頂けたので、これはと思い紹介した次第です。

この解説動画を見ると、現場の興奮と混乱、どのタイミングで幕引きが出来たなど、神視点で振り返ることができます。
とても勉強になりました、これからもこの取り組みは注目したいと考えます。



2019シーズンを前に:皆様へのお願い
ここまでのトップチームは、14勝6分13敗、勝点48の7位につけ、最終戦の結果次第では会社としての目標である「1桁順位」の達成は勿論のこと、他力ではありますが故久米GMが目指しておりましたベスト5も数字の上では可能となる位置まで上昇して参りました。
来シーズンは、現在のサッカーをベースに更なる進化を果たし、中期経営計画で御示し致しました「リーグ戦、カップ戦に於いてタイトル争いに絡んでいく」フェーズにチャレンジして参ります。
こうしたチームの成長の背景には、ここ4年の間に積み増して参りました強化費用の裏付けもありました。2014年度12.9億円で運営していた強化費は、昨年度で16.7億円、今年度は18.7億円となる見込みです。
この強化費を押し上げるための源泉となる会社収益は、この4年で32.5億円から40.1億円と、7.6億円の増収を達成しております。
パートナー営業を主とした法人営業で、増収の7割近くとなる約5億円を稼ぎ出し、パートナー社数も2014年度200社から今年度は480社と大幅な伸長を遂げて参りました。しかしながら、ユニフォームパートナーやゴール裏一列目看板といった高額商材が既に完売となっておりますことから、今後は小口商材を社数で稼ぐ展開になってきており、これまでのような伸長を果たすのは極めて困難になってきております。また、2015年度以降継続して取組んで参りましたコスト削減(0.2~0.3億円/年)も、大物は殆ど残っておらず、小さな改善の積上げといった局面に入っており、構造的に劇的な伸長は難しくなってきております。
こうした背景から、これまで「最後の最後の手段」として長きに亘り手控えておりました個人の皆様に関連した価格の値上げを、来シーズンよりお願い致したく、本ご挨拶をしたためた次第です。

~清水エスパルス公式HPより抜粋~

基本は反対です。
 

スタジアムに足を運ぶお客さんは、一番の上得意様でありそこから巻き上げるような経営を軸に上位進出しようと考えるとは本末転倒であり、毎試合スタジアムを満員に埋めて、ヤフオクで高額取引されるようになって初めてチケットの値上げは許されると考えます。
上位進出のための軍資金が必要なら、その志を世間に訴え(クラウドファンディング等で)募るなり、営業や経費削減または新規事業立ち上げなど経営努力で資金を集めるべきです。

 

ただし、「基本」と述べた理由は、左伴社長の経営判断が良い判断だと私個人も納得できたからです。
理由は概ね3つ。
まず、現在の清水エスパルスのユース&ジュニアユースの成績は右肩成長をここ数年継続しており、これから23年は毎年将来有望なユース出身の若手が入ってくることが約束されているからです。
この事は、ホームグロウン制度にも絡めて清水エスパルスにとって有利になると考えています。
 

次に、Jリーグの方針により試合に出場できる外国人枠が大幅に増えることから、来シーズンの補強は売り手市場となる可能性が高いため、各クラブとも多くの資金が必要になるであろうことが予想されるからです。
※多分、ドウグラス選手やファンソッコ選手には多くの魅力的なオファーが届いているでしょう。
 

最後に、これは私個人の感想ですがもう下を観るのは飽きたためです。
決勝戦で負けて泣くかもしれないし、得失点差で優勝を逃すこともあるかもしれません。
でも、そういう上を向く時期が来たのではないかと感じたためです。
※みんなも久しぶりに残留争いと無縁のホーム最終戦だったので、来シーズンに対する期待値は高いのではないでしょうか。
 

神戸戦でS席のゾーンが異様に広がっていたのも、多分来シーズンの布石かなと思っていたので、クラブとして厳しい経営判断だったのではないでしょうか。
 

これで来シーズンのハードルは、2018年最終節を待たずして激しく騰がりましたので、長崎戦に対して選手達の奮起に期待したいです。

 

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