小林監督の評価は、清水エスパルス界隈に限って言えば高くないと感じています。
しかし、全国的には昇格請負人としての名声を確固たるものにしており、その点は我らが清水エスパルスも大いに享受したため、異論は無いと考えます。
ただし、昇格後の成績から解任は当然の評価とも言えるが、個人的には清水という土地柄と合わなかったのだと、静岡ダービー後のヤン監督のコメントを読んだことで思いました。
2018年10月7日VSジュビロ磐田戦後監督コメント(公式HP一部)
「いつもの勝利以上に喜べる勝利だと思う。静岡はサッカー王国で強いチームだということを見せられたことは良かった。」
小林監督は2017年シーズンに3回ジュビロ磐田と戦う機会があったのに、全敗。
山形(の監督)時代にジュビロ磐田に何度も煮え湯を飲ませたことから、かなり期待していたけど結果は結果です。
横道にそれますが、2011年から20114年までチームを率いたゴトビさんは、静岡ダービーに対してはいつも以上に燃えていたし、ジュビロ磐田の低迷とも重なり対戦成績もかなり分が良かったです。
監督の実力を大まかに量るためには、以下の3つの要素を評価するのが良いと考えます。
実績…チームの成績等、数字で見える部分であり、一番手っ取り早いのはタイトル獲得。
世論…客商売である以上、お客さんからの支持は不可欠という世知辛い話。
育成…数字に表しにくい部分ですが、若手の成長やチームの若返り。
※もちろん、クラブの方針や経営規模で左右される部分はありますが、根っこのところは間違えていないと考えます。
最初の話に戻りますが、2016年シーズンの小林監督は↑の3要素をほぼ満点で終えることができました。
しかし、2017年シーズンは、実績と世論で全く点数を稼げなかったうえに若手の成長も伸び悩み、敢え無く解任となりました。
清水エスパルスの監督は、世論の圧力に耐え切れずダメになっていくことが多いです。
その象徴が、この静岡ダービーというお祭りではないかなと感じました。
仮定の話になりますが、もし昨シーズンの静岡ダービーで1勝することができたなら、残留争いの渦中に巻き込まれなかったかもしれませんし、ルヴァンカップで決勝トーナメント進出できたかもしれません。
世論の怖さは、そういう雰囲気を作り出すところにあります。
今回ヤン監督は、静岡ダービーで勝利の果実を得たことにより、少なくとも今シーズン限りの解任は無くなりました。(引き抜かれる可能性はありますけど…)
いよいよ、リーグ戦も終盤ラスト5試合となりました。
静岡ダービーの勝利と北川選手の日本代表選出により、チームの雰囲気は今一番良いと感じます。
この状態で、ラストスパートできることに喜びを感じますし、わずかな可能性ですがACL進出もまだあるというポジティブな要素も嬉しいです。