清水エスパルスシンクタンク

清水エスパルスの試合内容以外の部分、会社の姿勢や選手監督スタッフの評価などを文化人類学的なアプローチで語る。

2019年10月

11/23(土・祝)大分トリニータ戦 "オリジナルブランケット"プレゼント!お揃いコーデで盛り上がろう!S指定席の観戦チケットに『オリジナルプレイヤーズTシャツ(12番)』『タオルマフラー(12番)』がセットに。さらに複数席のお求めで500円分のスタジアム飲食券やエスパルスポップコーン無料券の特典が追加されます。

静岡ダービーがチケット完売したことから、二匹目のドジョウを狙って次のホームゲーム(大分トリニータ戦)も満席狙いで攻勢を仕掛けてきした。

こういう企画モノは、大好物なのでぜひ皆さんもいかがでしょうか。





20191031大分戦お得チケット販売
オリジナルブランケット(先着15000名)↓
オリジナルブランケット

今となっては口に出すのも恥ずかしいトップ5入りという目標ですが、昨年久々に一桁順位で終えたうえに、リーグ屈指の2トップを中心とした破壊力のある攻撃陣(3人も二桁得点者が居た)を擁していたことから決して不可能ではないという認識でした。
また、チケット代値上げによる補強も精力的でCBヴァンデルソン選手、SBエウシーニョ選手、MFヘナト選手と三人ものブラジル人を獲得、J1で活躍したMF中村選手の補強やユースから大卒し加入の西澤選手もあり、トップ5入りする体制は整ったなと誰しもが感じた次第です。
ところが、シーズン前にドウグラス選手が病気で離脱、ブラジル人トリオも試合に絡めず、シーズン序盤は全く良いところ無しでした。
ヤン・ヨンソン監督も采配を振るうどころか布陣を整えるのが精一杯で敗北を重ね、結果シーズン半ばでの解任となりました。
篠田監督により何とかチームは一丸となり状況は上向いたのですが、前任者の負債を返すには至っていない現状です。

負債とは、概ね3つ。
①ドウグラス選手と北川選手に依存した攻撃。
②補強の失敗。
③立田選手のCB起用縛り。

①は、運が無かったとしか言いようが無いです。
普通は主力選手がシーズン前に離脱することを想定してチーム作りしませんので。
ただ、夏に北川選手を移籍させるのが既定路線だとしたら、その穴埋めをFWとしてタイプの違うチョンテセ選手や金子選手に求めるのは酷だったように思えます。
②は、大榎GMとヤン監督のコミュニケーション不足かなと考えます。
エウシーニョ選手とヘナト選手、西澤選手は篠田監督体制下で大いに活躍しているため、夏に返したヴァンデルソン選手以外は戦力として機能していると言って問題無いと考えます。
したがって、選手の質というより監督の使い方が悪いということになりますので、編成とコーチの問題だと考えた次第です。
③は、クラブとしての意向を監督に強く求めた結果なのかなと考えます。
北川選手の移籍は既定路線のため、クラブとして二匹目の泥鰌がどうしても欲しい訳で、その期待をオリンピック世代で代表に呼ばれることの多い選手に託すというのは理解できます。
ただ、私個人の見解では、立田選手の適性はSBではないかなと思っており、実際去年までSBとして活躍していたことからも今年になってCB起用が続くのは外上記思惑が絡むのだろうなと感じていました。
しかし、この問題は西澤選手の活躍により解決してしまったので、その辺りの選手起用の機微というのは不思議です。

まだ、シーズン途中ですが、すでに目標はJ1残留に切り替わっているため、一応前
半戦の目標を総括しました。
開幕からドウグラス選手を起用でき、西澤選手を抜擢し、エウシーニョ選手とヘナト選手がチームに馴染んだ状態で臨めなかったことが、この結果かなと感じました。
後半戦は残留決めてから考えたいです、そのためにも11月2日の静岡ダービーに勝利して降格枠を早く埋めたいです。

清水エスパルスとジュビロ磐田の決戦が今週末に行われます。
50回を記念する今回は、圧倒的最下位のジュビロ磐田が勝ち点差3で降格圏ギリギリに踏ん張る清水エスパルスを、降格圏に落としてやろうという構図(逆に清水エスパルスはジュビロ磐田から勝ち点3を奪い降格圏から脱出を目論む)から、裏天王山と呼ぶに相応しい残念且つ盛り上がる戦いになりそうです。

個人的には、お互いにJ1に踏み止まり毎年この祭りを行うのが良いと考えていますが、今回はそういう邪念を捨て結果に拘る必要があります。

理由は、ホーム最終戦(VSサガン鳥栖)まで残留できない公算が高いと考えているためです。
今年の下位チームは、ジュビロ磐田を除きどのチームも好不調が激しく、勝ち点が計算できません。
現在17位の松本山雅FCは引き分け上等で勝ち点を積む可能性が高いですし、現在16位の湘南ベルマーレも監督問題をクリアしたことで再度結束する可能性は否定できません。

そして、勝ち点35で並ぶ仲良しグループの皆さんも個々の事情はありますが、決してJ1で戦えないほど戦力不足ではなく、むしろ歯車が噛み合えば上位進出しても不思議でないチームばかりです。
つまり、静岡ダービーでジュビロ磐田に引導を渡すと息巻いている人々も多いですが、本当は清水エスパルスの方も相当ヤバい状況にあると理解するべきです。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」と孫子の兵法にありますが、ジュビロ磐田の惨状に目がいくあまり自分達の現状を忘れていないか心配です。
週末は全座席完売満員のホームになる予定なので、気持ちで負けなければ必ずチャンスは生まれます。
あとは選手を信じるしか道はありません。


高卒ルーキー獲得のニュースが躍る昨今、育成型クラブに舵を切りつつある清水エスパルスの年齢構成を考えます。

GK(5名)
平均年齢28.6歳、最年長38歳、最年少19歳
DF(10名)
平均年齢26.3歳、最年長31歳、最年少20歳
MF(10名)
平均年齢26.2歳、最年長32歳、最年少20歳
FW(5名)
平均年齢28.2歳、最年長35歳、最年少20歳

今回、FW2名とMF1名を高卒で補強しました。

GKは、西部選手の活躍や梅田選手加入もあり、わざわざ増員しない判断は納得です。
DFで高卒ルーキーはリスク高めなのと、福森選手は来期も見据えた補強だと考えます。
MFは、バランス良く人材がいるため、若手を1名追加したことでレンタル組の宮本選手を戻すのではないかと考えます。
FWは、元々助っ人頼みなことに北川選手が抜けたため、とても手薄で高齢化も進んでおり、今回タイプの違う2名を補強したと考えます。

今季大量失点を繰り返したことから、DFラインのテコ入れも必要じゃないかという意見もあるかと思います。
しかし、私には清水エスパルス所属選手の守備意識の低さ、特に敵のボールホルダーのコースを切る動きの甘さの方が問題だと考えます。
まあ、チームの決まり事でコース切るよりボールを奪い取れ、または敵に寄せずゴール前バイタルエリアを固めろとか指示されている可能性もあるため、一概に選手の責任ばかりとは言えませんが、それにしても敵を自由にする理由は無いです。

話が逸れましたが、年齢構成から見るとFWの補強こそ真に重要だと考えられます。

10月23日に行われたサガン鳥栖戦に勝利したことで、清水エスパルスのベスト4進出と賞金獲得が決定しました。
ここから先は、賞金額を少しでも上げるための条件闘争と思って差し障りないです。
<天皇杯成績一覧ベスト4以上抜粋>
1993年(ベスト4)
1998年(決勝進出→横浜フリューゲルスに負け準優勝)
2000年(決勝進出→鹿島アントラーズに負け準優勝)
2001年(決勝進出→セレッソ大阪に勝ち優勝)
2003年(ベスト4)
2005年(決勝進出→浦和レッズに負け準優勝)
2009年(ベスト4)
2010年(決勝進出→鹿島アントラーズに負け準優勝)
2014年(ベスト4)
2019年(ベスト4※2019年10月現在)
優勝1回、準優勝4回しているため、決勝戦までたどり着ける可能性は五分五分です。
ただ、今年はチケット代を値上げして夏の移籍でドゥトラ選手を買ってきたと思っていますので、成果を求められるシーズンだと考えています。対戦相手のヴィッセル神戸は、清水エスパルス以上に夏の移籍で大型補強を行ったため、もう昔のヴィッセル神戸では無いという印象です。
しかし、それを言ったら清水エスパルスも石毛選手や六反選手等等主力級の選手が離脱している苦しい台所事情の中戦っているため、お互い様かなと考えます。

世間的には、資金力は超ビッククラブなヴィッセル神戸のACL進出を観たい人が多いと考えます。実際、清水エスパルスがサガン鳥栖に負けていたら私も↑の意見です。
鑑みるに、チーム消滅の決定したラストマッチの相手をしたり、史上初の三冠の懸かった相手をしたり、J2降格したチームの相手をしたりと、ドラマチックな試合の相手をすることが多いなと自嘲します。しかし、前述のように今年は絶対に成果を残さなければならないシーズンなので、ゴール前で11人全員が張り付くような面白味の無い試合をしてでも勝利に拘るサッカーを必要としています。

という想いはありますが、最初に書いたように準決勝→決勝へ行く確率1/2、優勝する確率1/5なので、ベスト4まで進出できた喜びを共有できれば今シーズンは成功だったかなと考えます。
最後に、これは個人的な見解ですが、カップ戦のような一発勝負ではチームの結束と勢いが重要で、個々の選手の力量や選手層というのはあまり結果に反映されないように感じます。

昔に比べ日程が前倒ししたことで、天皇杯にベストメンバーを出せないJ1勢の台所事情はあるにせよ、ベスト8にJFL勢1チーム、J2勢2チームが進出できたことはその証左と考えます。

泣いても笑っても天皇杯は、あと1〜2回しか戦えません。
みんなで楽しみ、最後は笑顔で終わりたいです。

↑このページのトップヘ