清水エスパルスシンクタンク

清水エスパルスの試合内容以外の部分、会社の姿勢や選手監督スタッフの評価などを文化人類学的なアプローチで語る。

2019年05月

https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/42574

エスパルスはこのたび、6月からのホームゲーム6試合において価格変動制『ダイナミックプライシング』を導入いたします。

 

ダイナミックプライシングとは、試合日程、席種、市況、天候、個人の嗜好などに関するビッグデータ分析を基に試合ごとの需要予測を行い、需要に応じたチケット価格の変更を自動的に行うことで、ファンの皆様のニーズに応じた"適正価格"で販売を行う仕組みです。ダイナミックプライシングによる販売では、ご購入いただくタイミングにより価格が変動する可能性がありますので、チケットをご購入いただく際は最新価格をご確認の上、お買い求めください。なお、価格設定は、過去の清水エスパルスチケット販売実績と販売期間中の販売実績を基にダイナミックプラス株式会社の独自の価格算出技術を活用し行われます。
名古屋グランパスやヴィッセル神戸が採用したような話を聞いたことありましたが、他人事でまったく興味なかったというのが正直なところです。

そもそも、長谷川監督時代の2010年シーズンを除いて、満員の試合なんて年間1試合あるか無いかという規模のクラブには縁がないと考えていました。

 クラブの本音は、チケット値上げによる不景気による観客動員数減少を勘案して値下げする口実なのか、または大きく動員を伸ばす見込み(例えば岡崎選手の復帰等)ができたのか分かりませんが、どちらにしても唐突な印象です。

 元々清水エスパルスのことを金満クラブと思っている人は少ないと考えますが、左伴社長になってから営業や販売に力を入れ、如何にお金を稼いでいるかアピールするようになった影響から、クラブの提供するサービスや物品をできる限り購入する雰囲気があります。

 ただ、ここ数年クラブの新しい取り組みにシーズンチケット購入者が乗れない案件が散見されます。

新規顧客獲得は重要案件だと思いますが、せっかく出先(ドリームハウス)があるのだから、シーズンチケット購入者にも受益できるような配慮は必要だと考えます。

 

 

篠田コーチが監督昇格となりました。
監督交代反対派でしたが、起こったことに対しては振り返らず前を向きたいと考えています。 

しかし、大榎さんから田坂さんへの交代劇の時も思いましたが、転ばぬ先の杖的な人事のように見えて釈然としないものがあります。
また、篠田新監督がキーワードとして挙げた3つの内容、「甘えは許さない」「戦術変更」「ハードワーク」ですが、どれも清水エスパルスのチームコンセプトを言っているため、監督とコーチの間でもチームコンセプトの浸透が成されていなかったように見えました。 

「ハードワーク」
昔オリヴェイラ監督が体力は貯金と同じだという主旨の発言をしたことがあります。
それは、シーズン前に厳しい体力強化トレーニングを課して、シーズン通して走り負けない体力作りをするという意図だと記憶しています。
また、長谷川監督も名物の砂浜ダッシュによりかなり厳しく追い込んでいた印象です。
砂浜ダッシュを止めたことが成績不振の原因と思いませんが、合理性の欠ける特訓によりチームの一体感や精神力の強化が図れるのなら、それはチーム力アップに繋がるという考え方もあると思います。 

「戦術変更」
今年は選手の希望に即した戦術を採ってきたように見えました。
ただ、今年のチーム編成は怪我人続出により崩壊していたので、基本に立ち返るという意味で「戦術変更」という言葉を出したのかもしれません。 

「甘えは許さない」
オレンジのユニフォームを着ている以上当然だと思いますが、主力組を中心とした怪我人病人の続出によりチームはすでに満身創痍、甘えたい気持ちも分かります。
そういう意味で、責任者(監督)の首を切ったことから、もう言い訳できないという意味を込めて「甘えは許さない」と発言したのかなと感じました。
 

篠田新監督の初陣である大分トリニータ戦は、敵の不調にも助けられ勝ち点1を得ることができました。
もちろん、勝ち点3が理想ですが負けなかったことを評価したいです。
しかし、ガンバ大阪が大阪ダービーに勝利したため、単独最下位にて次節ホームベガルタ仙台戦を迎えることになりました。
※敗退が決まっているルヴァンカップ静岡ダービーは調整試合位なイメージです。
ホームでの負けは、ただ勝ち点3を失うだけでなく観客を失うことになるため、是が非でも勝利して欲しいです。

 

ホームで川崎フロンターレに完膚なきまでに粉砕された清水エスパルスは、監督を辞任(解任)させることで、心機一転目標であるトップ5へ篠田暫定監督と共に再出発することになりました。
 

ヤン監督に期待するところは大きかったですが、怪我や病気により整わない戦力と(3バックへの)戦術変更等会社の思惑と選手の意向との間に挟まれた格好で不自由な状態で試合に臨んでいたように見えただけに本当に残念でなりません。

 

常々、シーズン途中での監督交代には反対する姿勢でしたが、もう後戻りはできないため後任の監督には精一杯頑張ってもらいたいです。

また、左伴社長のコメントにもありますが、今が巻き返しを図れるラストチャンスという点については私も同意です。

その辺りのドライな計算に基づいたクラブ主導での監督を交代させたこと自体は、好意的に受け止めました。

これが、サポーターや選手の不満爆発によるガス抜き目的や、クラブと監督の主導権争いや賃上げ交渉の不調による解任だったらもっと混迷を深めたと考えます。

 
篠田監督代行は、とにかく戦術変更により失点を減らすことが求められます。
中継ぎとして、勝ち点を1つでも多く稼いで反攻準備を整えて頂きたいです。

 
最後に、ヤン監督は約1年半の短い政権でしたが久しぶりの一桁順位という成果には大変満足しています。

本当にありがとうございました。

 

 

連敗して順位が降格圏に落ちたため、また監督解任の影がチラつく今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

GWはゴールが出んウィークだったため、しょんぼりとしている人も多いかと存じます。

 

そこで、清水エスパルスにとって理想的な監督とは、どんな考えを持った人なのか歴代監督を引き合いに出しながら考察します。

 

まず直近の事例だと小林監督「日本人」、大榎監督「クラブOB」、ゴトビ監督「外国人」が挙げられます。

3人とも目指すサッカーのスタイル、チームをまとめる手法が全然違いました。

小林監督は、手堅い守りからの速攻により敵を刺すイメージで、教育者のような個人レッスンによりチームをまとめました。

1年でチームをJ1へ引っ張り上げた手腕は流石ですが、個々を伸ばすスタイルは対処療法的でチームが小さくまとまってしまった印象です。

大榎監督は、敵陣でボールを奪い押し込む超攻撃的サッカーを標榜し、選手の自主性に任せるという名の放任主義でチームを掌握できませんでした。

しかし、高い理想を掲げたことから、優勝争いするような志の高い強豪とは互角以上の戦いを魅せることのあるチームでした。

 

ゴトビ監督は、サイドバックと極端に開いた両翼によりサイドから崩すというスタイルを確立した反面、型にはめる強権的な手法でチームの選手層を極端に薄くしました。

ゴトビ監督の失敗は、選手起用で(○○を干した等)誤解を招くことが多く、様々な憶測により選手やサポーターを疑心暗鬼にしたことです。しかし、選手の評価は極めて客観的でパフォーマンスの良い選手をシステムに当てはめただけだと考えます。

 

三者三様に長所短所のある監督でしたが理想は、大榎監督のような高い理想を掲げる監督にゴトビ監督のような厳しい規律を求めるコーチが指導する体制だと考えます。

 

ヤン監督の理想とするサッカーに選手が追い付いていないのか、指導体制が脆弱なのか分かりませんが、一つだけ客観的な数字で表れているのは失点の多さです。

居ない選手の名前を出しても仕方ないですが、フレイレ選手と白崎選手の抜けた穴は大きかったです。

 

今シーズンも早いものでもうすぐ1/3を消化しようとしています。

去年の今頃は、今シーズンは我慢の年だと思っていましたが、今年は勝負の年です。

チケット代を値上げして、何にも成果がありませんでしたでは困ります。

まあ、久米GMのバトンを引き継いだ大榎GMが選んだライトスタッフなら、やってくれると信じるしか無いと思っています。

 

↑このページのトップヘ