清水エスパルスシンクタンク

清水エスパルスの試合内容以外の部分、会社の姿勢や選手監督スタッフの評価などを文化人類学的なアプローチで語る。

2018年11月



清水vs神戸 なぜ後半アディショナルタイムは18分を超えたのか?原博実&上川徹がJリーグの気になるジャッジを徹底解説!【Jリーグジャッジ「リプレイ」#10】



今年から始まった取り組みですが、正直私の中では今まで様子見程度でした。

しかし、腸煮えくり返るような不可解なジャッジだった神戸戦を、腑に落ちる形で解説して頂けたので、これはと思い紹介した次第です。

この解説動画を見ると、現場の興奮と混乱、どのタイミングで幕引きが出来たなど、神視点で振り返ることができます。
とても勉強になりました、これからもこの取り組みは注目したいと考えます。



2019シーズンを前に:皆様へのお願い
ここまでのトップチームは、14勝6分13敗、勝点48の7位につけ、最終戦の結果次第では会社としての目標である「1桁順位」の達成は勿論のこと、他力ではありますが故久米GMが目指しておりましたベスト5も数字の上では可能となる位置まで上昇して参りました。
来シーズンは、現在のサッカーをベースに更なる進化を果たし、中期経営計画で御示し致しました「リーグ戦、カップ戦に於いてタイトル争いに絡んでいく」フェーズにチャレンジして参ります。
こうしたチームの成長の背景には、ここ4年の間に積み増して参りました強化費用の裏付けもありました。2014年度12.9億円で運営していた強化費は、昨年度で16.7億円、今年度は18.7億円となる見込みです。
この強化費を押し上げるための源泉となる会社収益は、この4年で32.5億円から40.1億円と、7.6億円の増収を達成しております。
パートナー営業を主とした法人営業で、増収の7割近くとなる約5億円を稼ぎ出し、パートナー社数も2014年度200社から今年度は480社と大幅な伸長を遂げて参りました。しかしながら、ユニフォームパートナーやゴール裏一列目看板といった高額商材が既に完売となっておりますことから、今後は小口商材を社数で稼ぐ展開になってきており、これまでのような伸長を果たすのは極めて困難になってきております。また、2015年度以降継続して取組んで参りましたコスト削減(0.2~0.3億円/年)も、大物は殆ど残っておらず、小さな改善の積上げといった局面に入っており、構造的に劇的な伸長は難しくなってきております。
こうした背景から、これまで「最後の最後の手段」として長きに亘り手控えておりました個人の皆様に関連した価格の値上げを、来シーズンよりお願い致したく、本ご挨拶をしたためた次第です。

~清水エスパルス公式HPより抜粋~

基本は反対です。
 

スタジアムに足を運ぶお客さんは、一番の上得意様でありそこから巻き上げるような経営を軸に上位進出しようと考えるとは本末転倒であり、毎試合スタジアムを満員に埋めて、ヤフオクで高額取引されるようになって初めてチケットの値上げは許されると考えます。
上位進出のための軍資金が必要なら、その志を世間に訴え(クラウドファンディング等で)募るなり、営業や経費削減または新規事業立ち上げなど経営努力で資金を集めるべきです。

 

ただし、「基本」と述べた理由は、左伴社長の経営判断が良い判断だと私個人も納得できたからです。
理由は概ね3つ。
まず、現在の清水エスパルスのユース&ジュニアユースの成績は右肩成長をここ数年継続しており、これから23年は毎年将来有望なユース出身の若手が入ってくることが約束されているからです。
この事は、ホームグロウン制度にも絡めて清水エスパルスにとって有利になると考えています。
 

次に、Jリーグの方針により試合に出場できる外国人枠が大幅に増えることから、来シーズンの補強は売り手市場となる可能性が高いため、各クラブとも多くの資金が必要になるであろうことが予想されるからです。
※多分、ドウグラス選手やファンソッコ選手には多くの魅力的なオファーが届いているでしょう。
 

最後に、これは私個人の感想ですがもう下を観るのは飽きたためです。
決勝戦で負けて泣くかもしれないし、得失点差で優勝を逃すこともあるかもしれません。
でも、そういう上を向く時期が来たのではないかと感じたためです。
※みんなも久しぶりに残留争いと無縁のホーム最終戦だったので、来シーズンに対する期待値は高いのではないでしょうか。
 

神戸戦でS席のゾーンが異様に広がっていたのも、多分来シーズンの布石かなと思っていたので、クラブとして厳しい経営判断だったのではないでしょうか。
 

これで来シーズンのハードルは、2018年最終節を待たずして激しく騰がりましたので、長崎戦に対して選手達の奮起に期待したいです。

 

訃報
株式会社エスパルス取締役副社長兼ゼネラルマネジャーの久米一正(享年63歳)が、昨日、2018年11月23日(金)午後11時3分に、大腸がんのため、ご逝去されました。
~清水エスパルス公式HP~

 「今のチームは絶対5位には入れる。」
これは久米GMの遺言と言って過言ではない。
今シーズン、波乱万丈な航海でしたが、最後は故人の霊が安らかに眠れるように、精一杯頑張って欲しいです。

「Jリーグ規約第42条の補足基準」撤廃について

<撤廃理由>
・クラブの強化方針・強化施策の選択肢拡大(クラブ内での競争促進)
・若手選手の育成を目的とした出場機会の創出

<撤廃時期>
2019シーズン開幕より

<Jリーグ規約 変更箇所>
●Jリーグ規約第42条〔最強のチームによる試合参加〕

補足事項の撤廃により、最強チームの定義がなくなり、結果としてベストメンバー規定を骨抜きになった次第です。
若干気になるのは、建前だけが残ったことにより、Jリーグの胸三寸で制裁できるようになったのではないかなと思ったりしました。
しかしながら、このベストメンバー規定はクラブの方針をJリーグが直接締め付けることができる規定だったので、それが撤廃されたことで各クラブはより柔軟な選手起用が促されることになったのではないかなと考えます。


「ホームグロウン制度」の導入と「外国籍選手枠」の変更について

<ホームグロウン制度>

Jクラブは、ホームグロウン選手(以下、HG選手)を規定の人数以上、トップチームに登録しなくてはならない。

■ホームグロウン選手の定義:
・12歳から21歳の間、3シーズン又は36ヶ月以上、自クラブで登録していた選手
・満12歳の誕生日を含むシーズンから、満21 歳の誕生日を含むシーズンまでを対象とする
・期間は連続していなくてよい
・21歳以下の期限付移籍選手の育成期間は、移籍元クラブでカウントする
・選手を国籍、又はプロ/アマの別、又は年齢で区別しない
・JFA・Jリーグ特別指定選手は、HG選手と見なさない

<外国籍選手枠>

■規定:

選手登録・J1/J2/J3 いずれも制限を設けない *
試合エントリー
(ベンチ入り)
・J1は5人、J2/J3は4人上限とする **
試合出場・J1は5人、J2/J3は4人上限とする **


HG選手の件について。
高校生またはユース出身者を2022年(4年後)になると、4名以上登録しなければならないということになります。
清水エスパルスは、ユースに対して多額の投資をしているため、この規定により若干有利になるのかもしれないと思いました。
その一方で、第二のベストメンバー規定にならないか若干の不安も覚えた。

外国籍選手枠について。
5人か、今年の清水エスパルスで言うと「ドウグラス選手、クリスラン選手(鄭大世選手)、デューク選手、フレイレ選手、ファンソッコ選手」を同時にピッチに送り出すことが可能ということになります。
これは豪華メンバーだと思いました。

来年へ向けて編成の真っ最中だと思いますが、外国籍選手枠の大切さは今期身に染みたはずなので、絶対に5人以上雇い入れるべきだと思います。





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