清水エスパルスが優勝すると仮定して、その場合どのようなパターンが想定されるかを分類してみました。
パターン1「助っ人外国人が大当たり。」
近年だと「柏レイソルの2011年」における、レアンドロ・ドミンゲス選手とジョルジ・ワグネル選手の活躍が、このパターンに当たります。
清水エスパルスも年間通じて30点獲るFWを2人くらい補強できれば、優勝できると思います。※マルキーニョスとアラウージョを2トップで使うようなイメージ。
パターン2「自前の戦力が成長し、戦術的な熟練期を迎える。」
広島パターンと呼ぶべきか、2008年~2017年までの約10年間を2人の指揮官によるほぼ同じ戦術で戦った広島が成し遂げた奇跡の再現を狙うパターンです。
川崎フロンターレも、風間さんの哲学に現実的な守備の要素を加えて優勝したので、このパターンかなと考えます。
清水サポの我慢の限界、沸点の高さと相談ですが、大榎さんの末路を考えると清水向きでないと考えます。
パターン3「監督力で結束、チーム一丸となる。」
ガンバ大阪の長谷川監督、鹿島アントラーズの石井監督はこのパターン。
特に正直危ないと思っていたアントラーズを再生させた石井監督の手腕はすごいと思った、逆に長谷川さんはあれくらいできる人だと思っていたのでそこまでの感慨はなかった。
ちょっと話が逸れるけど、ジュビロ磐田の名波監督がこれに近いと思っている。
清水に当てはめると、今後ユース出身の選手が昇格し、齋藤さんがフロント入りするタイミングで、久保山さん平岡さんあたりが監督になると良いかなと思います。
パターン4「私の考える理想」
パターン1~3は、どれも優勝することのできるスタイルですが、どのやり方も一長一短で、常にチーム崩壊のリスクを伴います。
例えば、パターン1では、移籍による選手(監督)の引き抜きという脅威が付き纏います。
パターン2も、選手の高齢化により戦力低下は避けられません。
もっとも警戒すべきはパターン3で、監督に対するカリスマ性はクラブ軽視と紙一重です。
したがって、強いクラブを創るには、「選手」「監督」を市場価格という評価軸で管理し、0円移籍でない金銭のやり取りを伴う血の入れ替えを定期的に行い、常にクラブの規模を大きく保ち、市場を活用して敵の戦力を落とし味方の戦力を増やすことが清水を常勝軍団にする最短ルートではないかと考えます。
「戦術は戦略に従属し、戦略は政治に、政治は経済に従属する。」ということで、清水が優勝するために一番必要なモノは金という至って現実的で夢の無い結論に達しました。
最後に、なぜこんな夢の無い話しを書いたかと言うと、昨今の0円移籍による戦力の低下は、クラブに対する愛情の欠如によるとは思えません。※横浜の10番や大宮へ行った10番のこと。
多分、素人には分かりにくい契約に関する代理人とクラブとの駆け引きがあるのだと思っています。
今後、Jリーグは意識的に格差を生むような運営をしていくと言われています。
なので、クラブはお金をいかにかき集められるか、クラブの資産である選手を有効に活用できるかが大切になると考えます。